2012年7月29日日曜日

竣工しました02

世田谷区の旗竿敷地に計画した建物が竣工しました。
竿である通路部分を利用して、”ここにいるんだぞ”と
主張させています。
まだ建ってない隣地に建物が建ち、この建物の外構が
完成したときに、狙っていた本来の個性が出てくるので
これからが楽しみです。
建物自体は必要最小限に計画しており、建て主様が
くつろげる空間となってます。







建物の中心に位置してる階段スペースです。
光を十分に入れ、コア空間であるLDKへ気持ちよく
導いてくれています。
階段を中心に、キッチンとリビングを
分けて計画しました。
リビング部分のみを高い天井として
トップライトなど高い位置から十分な光を
取り込めるように計画しました。
小上がりの畳スペースとバルコニーに
続いてる空間を含めとても気持ちいいです。


 外の通路部分を利用した部分はリビングからの
 バルコニーになってます。
 腰壁を高くしてるのは、建物の外観を美しくする他に
 周りに建つ建物を意識し、壁で囲むことにより
 プライバシーを保つようにするためです。
 目線の高さにくり抜いた穴からは借景の緑を楽しめます。


 外構も含め、これからが楽しみです。

2012年7月27日金曜日

自由学園明日館

子供たちにも見せてあげたかったので、
F.L.ライト設計の自由学園明日館に行って
頭をリフレッシュさせました。
旧帝国ホテルと同時期に建てられたもので、
細部にわたるディテールと内部への光の
取り込み方に、しばし見とれていました。
平等院鳳凰堂 がモデルになったとされ、日本も決して劣ってはいないのだと思ったのと同時に、現在の建物はどこまで考えて造られているのかを考えさせられました。




内部の食堂です。
低い天井から続く開放的でありながら、
落ち着いた感じを出しています。
低いところがあるから高いところに感動を
与える。
実務でも頻繁に取り入れるようにしてます。





 天井の高い部屋に繋げるアプローチ、ホール部分です。
天空からの光をうまく取り入れ、ただの低い天井部分に
とどめてないところも圧巻です。
目を閉じると当時の生徒たちが登校してくる姿が浮かんで
くるようです。




 ライト特有の幾何学模様にデザインされた
窓です。
・・・美しい。











模型を眺めている息子たちです。
何を思い、何を感じてくれているのでしょうか?
今は何も考えず、感じるままを頭の片隅にいれておいて
くれればと思います。

喫茶付の見学(大人600円、子供200円)に
したので、ライト設計の椅子に座り一息つきました。お菓子付きでお得ですよ。
とても美味しかったです。
コースターは記念に持ち帰りました。


以上で第一回の(?)建物巡りは終了します。
ちょくちょくこんな紹介もしていこうかなと
思ってます。